アメリカ
(サンディエゴ・フリーウェイを南へ)

  サンディエゴフリーウェイを南へ走ってる
  国境線越えたら砂埃舞うメキシコ
  夏の終わりの乾いた風が窓から
  俺の口笛吹き飛ばす
          「夏の終わり」 詩・曲 浜田省吾

  省吾がギターと、たくさんの観客とともに過ごした幾千もの夜、僕はくだらないドキュメントと雑多なコードを書いて過ごし、終えるべき夏なんてどこにもなかった。でもこの詞と同じようにサンディエゴフリーウェイを南へ走ってみると、インディアン・サマーぐらいなら見つかるかも知れない。そう思って旅に出た。
 
 
 
ニューヨークへ行きたいか?!
 
罰ゲームは、怖くないか?!
 
あれから15年
  やって来ました、ニューヨーク
 
自由の女神
  僕はアメリカ横断ウルトラクイズに参加したことがある。86年と87年の2回で、会場はまだドームになっていない、懐かしの後楽園球場だった。結果は見事に予選落ちだったが、それでも後楽園球場のグランドを踏むことができたのは忘れられない思い出だ。
  今ここにこうして自由の女神の前に立つことで、ようやくあのときの落とし前をつけられたような気がする。
 
昼下がりのマンハッタン
  リバティ島に向かうフェリーから振り返ったマンハッタン。真ん中にひときわ高くそびえるのがWTCツインタワー。この時はこれが見納めになるとは、夢にも思っていなかった。

 
ワールド・トレード・センター
  下から見上げたツインタワー。展望台に向かうエレベータを降りるといきなり"TOP OF THE WORLD"のネオンサインがキッチュに輝いて、おのぼりさんを迎えてくれた。

 
シアトル
  ニューヨークで3日過ごした後、JFKから5時間飛んでシアトル・タコマ空港にたどり着く。海外ドライブは初めてなので、とりあえずおとなしく小型車(といってもニッポンじゃあ普通車だ)のFord Escortを借りる。
  事務所のあんちゃんはオレの顔を見るなり"Ichiro!"といってバットを振る真似をする。"Yes, He is great!"。渡米して間もなく、シーズンも始まったばかりだというのに、凄い人気だ。
 
カルフォルニア
  サンフランシスコで借り出したアメ車は、クライスラー"Sebring"。シアトルで転がしてたEscortとは一転、デカい、ゴツい、いかにもアメリカといった感じのクルマに思わず顔が笑う。時速6,70マイルで走ってても、アクセル踏み込むとエンジンは咆哮をたてて急加速だ。
  途中道に迷って路側帯にクルマ停めていると、後ろから白バイの警官が近づいてきた。オレ何かやっちまったかなあ?なんて思ってると、ゴツいバイクの上からグラサンを陽に輝かせながら彼が口にした言葉は、"Hello! Are you O.K.?"
  ホッとして僕も返事を返す。"Oh I am O.K. Thank You!"
  おお、アメリカだあ。カルフォルニアだあ。

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