Cinema5
ううむ、と唸らせる社会派映画

チャイナ・シンドローム 1978年アメリカ ジェームズ・ブリッジズ
  米国スリーマイル島原発事故が79年のことだから、その直前に公開されていることになります。日本公開当時のTV-CMもかすかに覚えているのですが、観たのはそれから随分時間がたってからでした。件のCMではパニック映画的な紹介がされていたように思いますが、実際見てみるとパニック映画というよりは、マスコミの使命と技術者の良心を見事に描いた「社会派」の傑作でした。
  マスコミ関係の人はこの映画を見て自分の仕事の原点を再確認した、という人も多いと思いますが、自分は本筋とはあまり関係ない点でジャック・レモン演じる原発エンジニアに感情移入してしまいました。訴えたい大きな「正義」があるのに、それを上手く説明できないんですよね。TV局のスタッフが苦労してしつらえた原発運転室からの生中継場面で、「説明が専門的過ぎてわからない・・・」とこぼしていたのが印象的でした。
 
コンタクト 1997年アメリカ ロバート・ゼメキス 原作:カール・セーガン
  ラストのテロップに出る"For Curl..."の文字に涙。さようなら、セーガン博士。
  
 
カプリコン1 1978年アメリカ ピーター・ハイアムズ
  火星の奥地に謎の巨大生物は実在した!!!
  我々○○スペシャル取材班は、火星に謎の巨大生物が生息するという極秘情報を入手した。この情報の真偽を確かめるべく、我々は○口浩を隊長とした特別探検隊を組織し、NASAのサターンV型ロケットをチャーターして火星に向かった。
  途中数々の困難を乗り越え、火星の土を踏んだ我々は、マリネリス渓谷の奥深く、ついにこの謎の巨大生物の映像を撮影することに成功した。この生物は我々の姿を認めるや否や巨大な口を開き「ガブル、ガブル」という、どこかで聞いたようなうなり声を上げる生き物であった。
  この生物を撮影したフィルムは謎の組織に奪われ、我々の手元には存在しないのは残念であるが、今日もあの巨大生物は火星の赤い空に向かってほえ続けているのである!!!
  だっていろいろ似てるじゃないですか、ねえ・・・

彼らがたどり着くはずだった場所
 
  12人の怒れる男 1957年アメリカ シドニー・ルメット   

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