Cinema1
涙なくしてはこの映画は観られない

フォレスト・ガンプ 一期一会 1994年アメリカ ロバート・ゼメキス
  やあ、僕の名前はフォレスト・ガンプ。ママは言っていたよ、人生はチョコレートの箱みたいなものだって。開けてみるまでは何が入っているのかわからないってこと。まったくママは上手いことを言うよ。だから僕は何でもよくわかることができたんだ。
  ジェニーが「走って、フォレスト」と言うから、僕はいつも走ってた。そのおかげで、僕はいろんな人に会うことが出来たし、いろんなことが上手くいって、勲章ももらえたよ。でも本当に大切な願いはうまく行かなかった。叶ったと思ったときには、消えてしまったよ。
  やあ、僕の名前はフォレスト・ガンプ。チョコレートはどうですか?
 
喜びも悲しみも幾年月 1957年 松竹映画 木下恵介
  これを観てしばらくは、かの有名な「おいら岬の燈台守は・・・」で始まる、主題歌を聞く度に涙腺を刺激されてしまうというパブロフの犬状態になってしまった。
  
 
わが谷は緑なりき 1941年アメリカ ジョン・フォード
  これもまた上と同じように、家族を描いた名作。20世紀初頭、英国ウェールズ地方に暮らす家族の貧しく、厳しくも愛に溢れた暮らしを、末っ子のやさしい視線で描く。
  この映画を観ると、時として甘えがちな自分のケツを思い切り蹴り上げてやりたい気分に駆られる。
 
モスクワは涙を信じない 1980年ソ連 ウラジーミル・メニショフ
  
 
砂の器 1974年松竹 野村芳太郎
  波打ち際で少年が砂で器を作っている。そしてその器に水を流し込むと、そのそばから器は脆く崩れ落ちる。それを飽きることなく繰り返す少年。この器は作っても作ってもそのそばから壊れてしまう彼の生活のような気がする。
  原作は社会派推理小説で名高い松本清張。本浦親子に投げられる石の礫は、本来社会全体で負担すべき問題を特定の個人に全部背負わせて、我慢を強いるという日本社会の悪しき伝統を象徴している。あの礫は誰に向かって投げられているのか、よく考えてみたい。
 
愛を乞うひと 1998年角川 平山秀幸
  

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